公園と欲望

カメラ映画と言えば、ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』。誰もいないように見える公園の写真。公園には秘密が満ちている。同監督作品『砂丘』のラストのカタルシスに比べて、なんともすっきりしない映画なのだが、10年に一度ぐらい無性に観たくなる。DVDを手に入れよう。写真は公園の灌木の中の子どもたちの秘密の場所。

二眼レフとの格闘

二眼レフを分解する」の続き。合皮を100円ショップで手に入れ、前面のレザーを張り替える。さすがに安っぽいが、仮のつもりなので、これで良しとする。写真を撮りに多摩川へ行った。羽村から拝島まで、川沿いを歩きながら、カラーフィルムで景色を撮影し、帰り道でカメラ屋に現像を出した。出来上がってきたものは、トイカメラよりぼやけている。これはこれで面白いというレベルのものではない。原因に思い当たることがあった。レンズを外してクリーニングした後、戻すときに表裏を逆にしてしまったのではないか。ボンドで貼ったレザーを慎重にはがして、再度分解してレンズの向きを変える。差しすぎた油が滲んできていたので、シャッター部分を洗い流すよう、ベンジンをかけて乾かし、組み立て直した。こうなると早く確認したくなる。次の日に近所の公園に行って、試し撮りをした。まともなカメラに戻ったが、ピントや露出など、技術的な課題が山積している。

羽村~拝島

太田黒公園(音楽評論家、大田黒元雄の自邸跡)

二眼レフを分解する

フィルムカメラを再開しようと思ったのは、知り合いがフィルムカメラ屋さんを始めたこと、引き伸ばし機をもらったこと、実家で父親のKonica C35 AF2を見つけて形見代わりにもらってきたことなど、それなりの理由があったりする。暗室が出来たので、いろいろ撮り始めた。C35 AF2は世界初のオートフォーカスということで、被写体や明るさによって、ピントがずれることが多い。スナップ写真には適しているかもしれないが、ちゃんと撮りたい場合不満が残る。一眼レフはシャッター音が大きいなとレンジファインダーを探してみるも、レンズ交換ができるものは、中古でもえらく高い。二眼レフに目が留まる。そうえいば、子どもの頃、父親がコンパクトカメラを使い始めて、使わなくなった二眼レフをもらったのだけど、分解したくなって、再度組み立てられず、レンズを虫眼鏡として遊んでいた。父親にとっては薄給の中で手に入れた、思い入れのある二眼レフだろうし、悪いことをしてしまったという覚えがある。数千円の中古二眼レフ、ヤシカフレックス AII型で良さそうなのがあったので購入した。覚悟していた程度に、レンズやミラーにくもりやカビがある。絞り、シャッターは問題ないようだ。100円ショップでアクリルミラーを買って、交換したり、ファインダーの掃除をした。セルフタイマーの動きが悪いので、隙間からベンジンを1滴垂らそうとしたら、けっこう入ってしまった。シャッターも濡れている。すぐに蒸発するからいいかと思っていたら、シャッターが閉じたままになってしまった。ボタンを押しても動かない。これはかつての試練だと思い分解することにした。元に戻せるように慎重に分解していく。なんとかシャッターまでたどり着いて、ぽんと触ると開いた。汚れか塗料がベンジンで溶けてくっついてしまっていたようだ。ついでに気になっていたレンズのカビもアルコールでふき取る。なんとか組み立てなおせた。レザーは固くなっていてボロボロになって戻せなかったので、新しく貼りなおさないとならないが、おかげで思い入れを持つカメラになった。