一錢亭文庫というnoteがあって、大正時代に、旧王子製紙に勤めながら柏崎の新聞「越後タイムス」などに寄稿していた、菊池與志夫さんの記事をお孫さんがまとめたものです。その中の「大杉榮氏を憶ふ」の挿絵として、自分のブログに残っていた大杉栄の木版画を使ってよいかとの連絡を頂き、使ってもらいました。他の記事も面白いものばかりで、お勧めです。
カテゴリー: 版画
イビザグラフィック
いいかげんな人生の中で失ったものも多い。20代前半に制作してイビザグラフィックという国際版画展に出品したリトグラフをもう一度みたいと思うのですが、すでに失われています。出品にあたって撮影した白黒のフィルムを見つけたのでスキャンして、ニューラルフィルターを使って色付けしてみました。全然違いますがそれでも色付けしようとするAIとは一体何なのだろうと思います。イビザに行く資金も無く、郵送で送ったのですが、イビザといえばピンクフロイドが音楽を担当した映画『MORE』の舞台。その頃はまだ映画も見たことはなくてピンクフロイドのアルバムジャケットや音楽のイメージでその島の風景を思い浮かべたものでした。
アマビエ木版画お札
原発爆発で放射能がばらまかれた時は、そもそも作った政府/電力会社/企業という明確な敵があった。今回のパンデミックについて、政府の対応などに不満は募るが、コロナウイルスは敵というわけでもない。予防などの行動以外に何が出来るか考えてもなかなか見つからないので、目に見えないものに対抗するためには、目に見えない迷信で対抗かなと、信心深い祖母が、柱に貼っていた鐘馗寺のお札を思い出し、木版画でアマビエを複製してみました。何の役にも立たないと思いますが、欲しい人が居たら差し上げますので、フォームよりご連絡ください。
アマビエは江戸時代、現在の熊本県に現れ疫病の流行を予言し〈自分の姿を描いて人に見せれば疫病が収まると伝えた〉という伝説があります。