公園と欲望

カメラ映画と言えば、ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』。誰もいないように見える公園の写真。公園には秘密が満ちている。同監督作品『砂丘』のラストのカタルシスに比べて、なんともすっきりしない映画なのだが、10年に一度ぐらい無性に観たくなる。DVDを手に入れよう。写真は公園の灌木の中の子どもたちの秘密の場所。

蛇籠

多摩川の増水時の水勢を削ぎ、堤防を護るための牛枠(うしわく)の重し、蛇籠(じゃかご)。ただ強ければいいというものではなく、いろいろな工夫があるようだ。

藤乃湯

疲れがたまると入りたくなる銭湯。高い煙突のある藤乃湯は今どき珍しく、薪で沸かしている。裏には薪となる建築廃材や枕木が無造作に積み上げられて、川俣 正の作品のようだ。

基地の町

毎年のように、夏になると殺人事件が起こる、福生の赤線、基地の町。午後四時に、米軍基地から聞こえてくる、日本とアメリカの国歌。無音を聞くと、ボーというエンジンのうねりが鳴り始める。この町で13年暮らした。

曇天の空の下

曇天の空の下、とても悲しい情景に思えるが、このおじいさんとその孫は、昨年の台風で破壊された川床の、流されたコンクリートを乗り越え、楽しんでいるのだ。

哲学と平和

今の社会には哲学が不足していると、自転車で探しに出かけた。それは中野にあるはずだ。哲学堂公園では哲学をするおばあさんが東屋で佇んでいた。経験坂は上ることも出来るが、転げ落ちることもあるだろう。豊多摩刑務所跡地にある平和の森公園にも寄ってみる。数年前に森の保護運動があった場所だ。すでに樹木は切られ、大きな体育館の工事が進行している。人々は何かをあきらめているようだ。わずかに残った公園にはシロツメクサが咲き乱れていた。

未練

中央線の線路沿いにある、中野のホームセンターに向かう途中に「Tokyo2020」のバナーが並んでいた。演歌で歌われる恋愛の未練はこころを打つが、国家やイデオロギーに未練がましい愛を向けるものではないなと思う。緊急事態宣言下の島忠は混んでいたし、必要なものを手に入れることができた。すべてはあるがままだった。