南方熊楠生誕150周年記念企画展

バタバタしていて、ふと思い出したらまだ間に合う「南方熊楠生誕150周年記念企画展」3月4日(日)まで。
先日のゴッホの話でよく分からないと言われた「神話と共同体」についても熊楠の神社合祀反対運動から話せばわかりやすいかもしれないと思った。明治政府は延喜式神名帳に記載されていない神社をつぶして合祀したのだが、それは天皇家と関係の無い神話を殺し、国家からはみ出した共同体を破壊する行為だった……つづく。

かくのごとく神社合祀は、第一に敬神思想を薄うし、第二、民の和融を妨げ、第三、地方の凋落を来たし、第四、人情風俗を害し、第五、愛郷心と愛国心を減じ、第六、治安、民利を損じ、第七、史蹟、古伝を亡ぼし、第八、学術上貴重の天然紀念物を滅却す。

神社合祀に関する意見
http://www.aozora.gr.jp/cards/000093/files/525_47860.html

UEFI Boot PCでUSB Tails ブート

試したのはDellのノート Vostro 15 。

0,TailsをインストールしたUSBをPCに差す。
1,電源ボタンを押し、Dellロゴが表示されたら「F2」キーを連打して、Bios画面を表示させる。
2,General -> Advanced Boot Option で「Enable Legacy Option RoMs」を選択。Applyボタンをクリック。
3,Secure Boot -> Secure Boot Enable で「Disabled」を選択。Applyボタンをクリック。
4,System Configuration -> USB Configuration で「Enable Boot Support」を選択。Applyボタンをクリック。
Exitボタンをクリックして再起動し、Dellロゴが表示されたら「F12」キーを連打して、起動ディスク選択画面で LEGACY BOOT -> USB Storage Device を選択し「Enter」キーを押す。

以上でUSB Tailsが起動した。


追記:
試したDell PCには無かったが、CSM(Compatibility Support Module)の設定があれば、有効にするとのこと。

機種やUEFIの種類によっては、Secure Bootの設定をするために、「Advanced Mode」などの詳細な設定ができる画面に移る必要があります。UEFIの設定変更画面にSecure Bootの項目がなく、「Advanced Mode」などの選択ができる場合には、こちらをお試しください。

CSMの設定がない場合でも「Boot Mode」や「Boot Configuration」という設定項目がある場合は、その中の設定を「UEFI」から「Legacy」に設定することで、CSMを有効にすることができます。

https://www.reneelab.jp/bios-setup-uefi-boot.html

 

MacBook(2007)にLinuxMintをインストール

ガイドを務めている自由芸術大学「プロプライエタリ社会をハックする」で参加者が持ち込んだMacBook(2007)にUbuntuをインストールしようとして、そのままではカナ打ちカタカナしか打てなかったので、検証のため持ち帰る。

Ubuntuをインストールしてみたがエラーが出るので、慣れているLinuxMintを入れてみる。

USBでLinuxMint(MATE)のインストールディスクを作成してクリーンインストールした。
インストール時のキーボードの設定で日本語を選択する。(日本語-Machintosh)ではない。
他は普通にインストール。

再起動後、そのままではMacBookの無線Lanアダブタを認識しないので、
コントロールセンター>ドライバマネージャーで
bcmwl-kernel-source
intel-microcode
をインストールする。
この時、インストールUSBが必要。

再起動すればWi-Fi接続出来るようになる。
※パスワードをもたもた入れているとなぜか切断されてしまうので、コピペが良し。

ネットに接続できたら、
コントロールセンター>言語
の入力メソッドで「Japanese」をインストールする。
一旦ログアウトして、再度入力メソッドを表示し入力メソッドを「Fcitx」に変更する。
ここで一旦ログアウト。

コントロールセンター>Fcitxの設定
でGlobalConfigタブのTrigger input Methodの二つのボタンを一つずつクリックし、左を「英数」、右を「かな」に設定する。


追記:

ついでにMacBookで再度Tailsも試してみました。タイプがデフォルトでカタカナになってしまう問題が再現されず、キーボードを「日本語」、「日本語-Macintosh」どちらを選んでも、ふつうにひらがなで打ててしまいました。どちらがいいのかよくわからないのですが「日本語」で良いのだと思います。
Tailsで使用している日本語入力のIbus-Anthyのキーの割当では、
○入力メソッドのオン、オフは「Ctrl+J」
○かなモード変換は「Ctrl+period」
がデフォルトで設定されているので、カタカナになっていた場合でも、「Ctrl+period」で変更できると思います。以前は入力メソッドのオン、オフは「Ctrl+Space」が一般的でしたが、今は違うようです。

ロンドン木版画ワークショップ

2月12日から17日までA3BCの木版画ワークショップを行うためにロンドンへ行ってきた。Lushという社会問題にも取り組むイギリスに本社のある企業のイベント「Lush Summit」に招待されたからだ。年末にインスタグラムのメッセージで届いた。現地の担当者はA3BCもバナーを出品していたロンドン・アナキスト・ブックフェアSignalを見て招待を決めたそうだ。三人分の渡航費と滞在費を負担するという。とはいえ企業の行うイベントに参加することは少なからず抵抗感がある。先方のアイデアでは、社会運動支援のTシャツのデザインをお願いされたのだが、支援するならその運動を自分たちで理解して決めたいわけだし、そもそもお金を通した支援を行うつもりはないので、ワークショップを行えるなら参加すると伝える。それでも是非ということなので参加することにした。古い建築物を利用したイベントスペース4フロアーを贅沢に使った、主に各国の社員教育のための二日間で2千人規模のイベントで、全てが英語なので内容の深いところまでは確認できなかったが、かなり盛り上がっていた。二日間、各日三時間ずつのワークショップを行ったが、参加者は途切れることがなかったし、各国からの参加者がそれぞれの思いを木版画で表現していた。みんなの作品を刷った一枚の良いバナーが完成した。良い形で木版画やコレクティブの活動というものが伝わればいいと思う。コレクティブと企業との協働ということに関して結論を出すことは出来なかったが、勉強にはなった。これからもイデオロギーや貨幣に縛られることのないフットワークの軽さを持ち続けたいと思う。