世界で唯一魂を持つカメラ

香港発のカメラ、HOLGAの中古を手に入れた。カタログには、《およそカメラとしての致命的欠陥を全て持ちながら、「世界で唯一魂を持つカメラ」と呼ばれる、カルトカメラキングHOLGA。伝統のプラスチックレンズ搭載モデルと、「過激なHOLGA」の異名を持つガラスレンズ搭載モデル。「HOLGAの不完全さと、あなたの操作ミスがとんでもない映像を生んでしまう。ちゃんとしたカメラ好きなら決して寄り付かない制御不能で、とてつもなく魅力的なカメラ」、それがHOLGAです。》とある。九龍城のことを思い出した。といっても行ったことは無く、多分90年前後に雑誌で写真を見て興味をひかれた程度なのですが。このHOLGAの紹介文の「カメラ」を「国」に、「HOLGA」を「香港」書き換えて読んでみると、「香港」の状況が見えてくるような気がします。共産主義(党)が追い求める「完全な社会」、あるいは「透明な人類」とは、どうやっても対立してしまう。元々は軍事要塞であり、イギリス統治時代には、その警察権力が及ばなかった九龍城の魂が、その解体とともに香港全体に広がっていったのでしょう。ニュースによると周庭氏たちが新法の下で逮捕されたとのこと。一刻も早く解放されることを願いつつ、HOLGAに120フィルムを装填しました。はたして「過激なHOLGA」に、九龍の魂は写るでしょうか。

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