山頭火を生きる:三月十六日

雪、しづかな雪であり、しずかな私だつた。
おとなしく新酒一本、それで沢山。
・うれしいたよりもかなしいたよりも春の雪ふる
・けふも木を伐る音がしづかな山のいろ