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無料主義経済の黎明

7月 9th 2010 in フリーアート, フリーアート宣言, 制度, 断片

芸術には絶対的なものが必要だ。
絶対は相対的なもののなかで現前する。
相対無くして絶対を知ることは出来ないのだ。

無料と1円の間には無限の隔たりがある。
しかし貨幣の中でしか無料を知る事は無い。
無料は絶対である。

作品が無料となる事によって、
否応無くそれは芸術となる。
無料である事と芸術であることは同じだ。

有料の作品は全てエンターテインメントだ。
それは芸術ではなく余興である。
無料は芸術の本質なのだ。

芸術そのものが「生きた貨幣」となり、
あらゆるものが自由に流通し始める。
無料主義経済の黎明がそこにある。




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この機関誌の編集規則は集団的編集である。個人によって書かれ、個人の署名のあるいくつかの記事も、われわれの同士全員に関係があり、その共同の探求の個別的側面と見なされなければならない。われわれは文学雑誌や美術雑誌のようなかたちで生き残ることには反対している。
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』に発表されたすべてのテクストは、出展を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案することができる。

編集委員 ムハマンド・ダフ、ジュゼッペ・ピノ=ガッリツィオ、モーリス・ヴィッカール

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現代美術家の彦坂尚嘉さんが主催する「フリーアート」第1回展に出品しました。

クリエイティブ・コモンズ ライセンス 表示-非営利-継承 3.0の下に置かれた15枚の日本銀行券
2010年 カンバス、日本銀行千円券、ゴム判、鉛筆、両面テープ

「社会体に組み込まれているとはいえ芸術は、自らを支えるものとしては自分しかもっていません。」─フェリックス・ガタリ

貨幣に価格というものはありません。貨幣は商品ではなく、そのデザインがパブリックドメインに置かれていることからも分かるように、本質はフリーなものなのです。特にニクソンショックによるドルの兌換停止以降、それは決定的なものになりました。芸術作品もまた商品ではありません。芸術作品は自己言及の循環によって成立するものだからです。そして商品ではない貨幣が為替/金融商品として売り買いされることの根拠を芸術作品、特に美術作品が与えている疑いがあります。芸術作品と同じように自己言及性を持つ貨幣ですが、そのままでは決して芸術作品になることはありません。この作品は貨幣に署名し、さらにクリエイティブ・コモンズ ライセンスを付加することで貨幣を芸術に変容させています。貨幣の本質である<フリー>を剥き出しにすることによって、芸術と貨幣の隠された共謀を暴いているのです。

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